2005年11月04日

単語の意味の範囲

英語教室で生徒さん用の読み物として定期購読している『週刊ST』、もうお読みになっている生徒さんがほとんどだと思います。今日の英語情報は、週刊ST10月28日号に掲載された、名古屋女子大学助教授のデビッド・バーカー氏によるコラムの一部を抜粋しながら、単語の意味の範囲をつかむという大切さの話をしたいと思います。

英検2級~以上に出題される長文読解のコツには、「速読」というスキルを用いると効率よく英文を読み進めることができるのは、実際のレッスンの中でも指導しているので該当する生徒さんはご存知だと思います。同様に、語彙力アップが合格への近道であることは、誰もが知っている事実ですね。

ですが、語彙を覚える際、注意しなくてはならないポイントとして、1つの単語の意味は、辞書の一番先(または一番上)に書かれているものだけを読むのではなく、その単語に関する説明をすべて読むことが大切だ、ということがあります。

バーカー氏のコラムに参考になる例が挙げられています。

「しっくりこない」訳にあたるとき(中略)原因は英語の知識不足が考えられま    す。つまり、教えてもらった英単語は知っているつもりでも、意味の範囲の広さを理解していないため、訳を聞いても、答えとして納得できないのです。例えば、uncomfortableは、「乗り心地が悪い」と訳すこともありますが、「uncomfortable=乗り心地が悪い」とはなりません。実は、uncomfortableの意味の範囲は広いので、知らない使い方もきっとあると思います。例えば、次のやりとりをどう訳しますか?

A: So, do you have a boyfriend?

B: I'm sorry, I feel a bit uncomfortable talking about my private life at work.


この例は、分かりやすいですね。この場合「uncomfortable=不愉快だ、抵抗がある」ぐらいの訳がしっくりくるでしょうか。いかがですか?意味の範囲の捉え方、参考になりましたでしょうか?


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Posted by MarshEnglishClass at 23:30 │とても役立つ英語情報